新型コロナウイルス (新型肺炎)の新たな感染経路「エアロゾル感染」が報道されましたね。
ネットにはエアロゾル感染についてたくさんの情報が出回ってますが、専門用語だったり難しい言葉や説明で結局何?とエアロゾル感染について理解できない方も多くいますね。
エアロゾル感染は「空気感染」や「飛沫感染」とは違う!とも書かれていますがいまいちどう違うのかがわからないと思いますので、まず空気感染と飛沫感染を説明した後に、エアロゾル感染について簡単にわかりやすく解説していきますね!
エアロゾル感染とは何?感染距離や範囲は?
エアロゾルとか聞き慣れない言葉で結局のところエアロゾル感染ってどんな感染だよ!って思いますよね。
エアロゾル感染を知る前に飛沫感染と空気感染の感染経路を知っておくと、簡単に理解できると思いますので、まず2つの感染経路について説明していきます。
飛沫感染とは何?
まず飛沫とは「飛び散る小さい水玉」のことですね。
もう少し詳しく言うと「5μm以上の大きさの感染病原体を含む粒子」と言う説明になります。
つまり、めちゃめちゃ小さいウイルス(飛沫核)の周りを覆っている水分全体をまとめて飛沫と言ってます。
下の画像で中止の赤い部分がウイルス=飛沫核で、周りを覆っているが水分ですね。
引用:http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/frdi8b0000001sb0-att/a1437547184715.pdf
くしゃみや咳をすると細かい水分が飛び散りますね。これが飛沫で、もしくしゃみした人がウイルスを持っていたらウイルス入りの水分となるわけです。
これを吸い込むことによって感染するのが飛沫感染というわけです。
この飛沫は咳やくしゃみで飛んだとしてもせいぜい1m〜2m程で、その後は重みで地面に落ちます。
飛沫感染する病原体は、風疹ウイルスやインフルエンザ、SARSの原因となったコロナウイルスもこの飛沫感染が原因と言われてます。
では続いて空気感染とは何かを説明していきます。
空気感染とは何?
先ほどのウイルス(飛沫核)を覆っていた水分が蒸発して消えます。そうするとウイルスだけがむき出しの状態になり、軽くなるので空気中に浮遊します。
引用:http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/frdi8b0000001sb0-att/a1437547184715.pdf
水分の重みがなくなって軽くなったウイルスはあっちこっち空気中を行き来し放題なわけです。
なので、距離も飛沫よりも長く2m以上飛びますし、かつ長時間浮遊することができます。
この浮遊したウイルスを体内に取り込むことで感染するのが「空気感染」ということです。
空気感染での病原体は、麻疹(はしか)・水痘(水ぼうそう)・結核が代表的です。
以上が飛沫感染と空気感染の違いについて説明となります。
お待たせしました!ここから気になるエアロゾル感染について解説していきますね。
エアロゾル感染とは何?
そもそもエアロゾルとはなんぞやってことですが、エアロゾルとは「気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子」のことらしいです。
現時点でエアロゾル感染について詳しい定義付がされている情報がないため本当に確かなことは言えませんが、現在ある情報で解説しますね。
で、エアロゾルって液体と固体があるらしく、液体のエアロゾルを霧やミスト、固体のエアロゾルを粉塵や煙と言ったりします。
ウイルスが空気中の霧やミスト、粉塵や煙と合わさることを「エアロゾル化」と呼び、このエアロゾル化したものを吸い込むことによって感染することをエアロゾル感染と呼ぶらしいです。
まとめ
以上がエアロゾル感染から飛沫感染、空気感染の解説となりましたが、ご理解いただけたでしょうか?
いろいろな情報が飛び交う中エアロゾル感染=空気感染だ!いや、エアロゾル感染=飛沫感染だ!など何が正しいのかわかならくなっていますが、今後新しい確かな情報が入り次第更新していこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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